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まるで、戦場に迷い込んでしまったかのような臨場感。驚くべき撮影技法

まるで、戦場に迷い込んでしまったかのような臨場感。驚くべき撮影技法 まるで、戦場に迷い込んでしまったかのような臨場感。驚くべき撮影技法
[ドリルを装着しての撮影]
戦争の臨場感を出すために、カメラにドリルのような機材を設置して撮影。ドリルの振動がカメラに伝わり、小刻みに揺れる画面が、戦場における爆発や激しい人物の動きをさらに強調する。
[カメラマンも一緒に戦車からジャンプ]
辰雄が戦車から落ちながらも立ち上がり、敵に向かって行くカットの際には、撮影監督の身体にカメラを付け、辰雄と同じタイミングで戦車から飛び降りて撮影された。着地の反動で、カメラも地面に落ちる感じが演出されるため、観ている側が自分も落っこちてしまったかのような錯覚を感じることが出来る。
[ブラックボックス]
迫力を演出するため、爆発を近距離から撮影できるブラックボックスと呼ばれる機材が使用された。黒い鉄板のボックスに強化ガラスがついており、その中にカメラを入れ、それを地面に掘った穴に設置。危険な距離からの撮影を可能にした。
[ボディーカメラ]
スタントマンの身体にカメラを固定することで、観ている側が役者と全く同じ動きを体験することが可能となった。向きを変えても、激しく動いても、どんな動きをしても、身体と連動しているので、表情だけを捉えることが出来る。
[ワイヤーカム(スパイダーカム)]
ワイヤーによって高さ、角度、向きを自由に操作できるカメラ。サッカー中継などにも使用されている。ワイヤーをつなぐポールを設置するには1日を要するが、この機材によって瞬時に上空へ上昇しての俯瞰カットの撮影や、360度の撮影が可能となった。
[みこしカメラ]
みこしのように4人で担ぐ台の上にカメラを設置。人物を追いかけるようなシーンでは本来レールなどが敷かれるが、足場の悪い現場の際にはスタッフがみこしを担いで撮影した。